古筝を始めてみたいけど、楽しいの?難しいの?どうなの?と迷っている方へ。
結論から言うと、「慣れるまでは少し厄介に感じるかも、でもめっちゃ楽しいしやりがいあります!」とお伝えしたいです!
実際に古筝を現在進行形で習い続けている私が、大変だったポイント・おすすめしたいポイントについて正直にお伝えしたいと思います。
難しかった・大変だった点
毎回爪をつけるのがめんどくさい!
ダントツのデメリットはこれです。
ほんと、めんどくさがりの私には練習よりこの「爪つける」という行為がダルくてなかなか練習を始めなくなってしまうほど。
というのも、指一本一本にテープをぐるぐる巻いて爪を固定していくんですが、まぁ時間にしたら1分とかなんですけど思い立ったら即弾けないというのが真正ズボラ者の私には結構マイナスポイントなんですよね。
あと、テープは毎回変えなくてもいいんですが、夏場や練習時間が長い時は端から粘着力が弱まってくるので、頻繁に交換が必要なのも、個人的にめんどくさいなーと思うポイントです笑
最初の基礎練習が退屈でつらかった
古筝を習い始めて数ヶ月は、まず弦を指で弾く感覚と、楽譜(古筝は五線譜でなく数字譜なんです)に慣れていく期間になります。
どうしても、この期間はつまらないなーとか、単純な動きなのにうまく弾けない!と辛くなる気持ちになってしまうかもしれないです。(私はなりました)
今から思えば、習い始めのこの期間は古筝をまず毎日触ることと、自分の好きな古筝の曲をたくさん探して聞いて、ワクワク過ごしていれば、それだけでもう100点だったと思います!
もし今、古筝を始めて辛くなっている人がいたら、「完璧を目指しても10%もできなくて普通です!全然できなくて当たり前!続けていくことが大事ですよ!」と強く伝えたいです!
中国の耳慣れない古典曲が最初は難しい!
古筝を習い始めると、中国の古典曲が出てきます。
中国の古典曲は、耳慣れないメロディーで頭の中が「???」となります。予想外な音の展開をするのでなかなか覚えるのに一苦労。
ただ、練習を重ねるうちに、独特の調子がわかるようになってきて曲への理解ができるようになっていきます。
私はそれを「感性の成長」と呼んでいます。この成長は自分でもとてもうれしくて、古筝をやってよかったと感じる点の一つです。
おすすめポイント
とにかく音色がきれいで癒される!
古筝は、弦がよく振動するので、音の余韻が長く響くという特徴があります。
高音は星や水面がキラキラと輝いているような明るい音。
低音は古い歴史や、東洋っぽさを感じさせる重みのある音がします。
私は、暇な時や練習に行き詰ったとき指でジャラジャラーっと弦を上から下に軽くなぞってみるんですが、それだけでもううっとりするほどいい音で。
例えるなら透き通った綺麗なお水が高いところから深いところまで流れるよう。
古筝は簡単にきれいな音が出る楽器なので、小難しいテクニックがまだ使えない始めたての時期でもきれいな音を弾いて出すことができますヨ。
まるで仙女になったような神秘的な気分に浸れる
古筝は約2500年も前の中国 戦国時代「秦(しん)」に、元となる弦楽器が誕生したと伝えられています。(秦は漫画『キングダム』の舞台となっている時代です)
そこから長い時間をかけて進化を続け、現在の古筝になりました。
古くからルーツがある楽器だからなのか、古筝の音色は東洋文化の古さや、中国らしい雰囲気たっぷり。
また、古筝で習う曲は中国で古くから伝わる曲も多く、中国の高くそびえる山々とそこに流れる川を表現した「高山流水」、春の訪れを告げる梅の花を表現した「梅花三弄」、チベット民謡をもとにヒマラヤ山脈の険しい山へ訪れる春と、山への畏怖と尊敬をうたった「雪山春暁」など、どれも聞いたことがない曲なのに、弾けば弾くほど自分の中に色々な感情の引き出しが眠っていることに気付くんです。
弾いていると、自分が山奥深くに住む絶世美女の仙女で、だれも知らない青い湖のそばで一人で古筝を弾いていたら、その音に反応するように周囲の野の花が一斉に咲きだし、やがて小鳥やリスも寄ってきて以下略 とかそういう妄想に浸ってしまいます。(私だけかもしれませんが)
余談ですが、中国宮女を思わせる「漢服」も古筝の雰囲気とぴったり。
YouTubeでは漢服を着た女性が古筝を弾く動画がたくさんでみなさんめっちゃかわいい。
※こんな感じ!めっちゃ可愛くないですか?天女の羽衣です~
ピアノと比べて楽器の価格が安く続けやすい!
古筝は高額のものはもちろんキリがありませんが、一般的に約10万円前後で購入することができます。
ピアノですと約70万程度~が相場となるので、比較するとスタートのハードルが低い楽器になると思います。
(当 きらら古筝教室では、レンタル古筝(3000円/月)もあるのでいきなりの購入はちょっと・・・という方も安心ですよ)
日本ではあまり知られていないので人と被らない
本場中国では、古筝はピアノの次に人気の習い事だそうです。
私は日本で育ち、大人になって古筝を習い始めるまで、日本で古筝を習っている人も、もっと言えば古筝という楽器の存在すら知りませんでした。
日本でも素晴らしい演奏者様達がたくさん活躍されてますが、まだまだ日本での知名度は低くマイナーな楽器だといえるでしょう。
古筝を演奏すると、いろんな方に声をかけていただき「きれいな音!なんの楽器?」と聞いてもらえます。
「音楽は好きだし何か習ってみたいけども、みんながやってる楽器はいやかも」と思われる方、ぜひ古筝を候補にいれて検討してみてください。
まとめ
苦手ポイントは全部時間が解決してくれた
大変だったポイントもいろいろと書きましたが、結果としていえることは古筝のない生活にはもう戻れないほど、取るに足らないことだったということです。
聞くのはもちろん、見て楽しい、弾いたらもっと楽しい。古筝の魅力をたくさんの人に知ってもらえたらうれしいです。
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